あっけない幕切れ
朝から雨だった。こんな日のコンディションは最悪だ。自分の機嫌は自分でとるのが普通だろうが、そんなことすらできない現在。どうしようもなく始まり、どうしようもない幕切れだった。
病院の診察日。去年とは違い、自分から休みたい旨を伝えた。なんだかもう情けない。期間ですらろくに判断することができなかった。来週からとりあえず年末まで休むことになった。リワーク等の期間によって延長するだろうが。
せめて今日は最後の授業日。勤務開始まで時間があったので薬膳料理屋に寄った。しっかり食べて、課題作成や授業に臨むつもりだった。授業準備は既にできていたし、最後くらい実験して楽しく終わろうと思っていた。
結論を言うと駄目だった。職場に着いた途端に気持ちが折れてしまった。また自分は休むのだ。どうしてもっとうまくやれなかったのか。事務手続きだけは何とかこなしたが、パソコンに向かう気力がなかった。もう授業するイメージが出なかった。
出勤してほとんど突っ伏して泣いていた。どうしようもない社会人だ。数時間後やっとのことで無理だと言った。かといって他教科に代替もできないし、してもらえない、当たり前だ。なんとか昔のプリントを引っ張り出して、あとを頼んだ。あっけない終わりだった。今日で上級生とは会えなくなるだろうに、最後であろう授業すらできずに帰った。
あっけない幕切れだった。もう切り替えて、暫くの間は治すことに専念するのみだ。それでもやはり、当たり前だが情けない。またこういう状態になった自分に不甲斐なさしか感じない。去年から進歩していないが、まあ去年に比べたら少しは粘ったほうだろうか。どんぐりの背比べのように自分を慰めておく。疲れた。あとは任せる。ああ、元から任せっぱなしか。