うつを治したい人間の備忘録。

現在休職中。とりあえず元の自分に戻りたい。

自分にとっての拠り所

 私はこの仕事が好きだ。担任は向いてなかったし、人間関係に疲れてこんな状態になったものの、それでも生徒と関わることは楽しい。若い頃は仕事するのが楽しくて仕方がなかった。朝から晩まで働いたが、環境に恵まれていたときが多かった、幸せだった。

 引きこもっていた私を救ったのはまずゲームだった。仕事ばかりですっかりしなくなっていたが、ようやく何かする気力が湧いたときに手にとった。夢中で遊んだ。幼いときの拠り所のおかげで、仕事以外にも楽しいことがあったことを思い出した。

 外に出るきっかけを与えてくれたのは一冊の本、そして猫の存在だった。私は動物嫌いだが、偶然もらった本の題材が猫だった。単純な私は本に感動し、猫に会いたくなった。そこで初めて前向きな気持ちで外出した。初めての猫の温もりに涙がとまらなかった。

 そこからはゲームをしながら猫カフェに通い、あたたかい人達に触れ、人並みの生活に戻すことができたと思う。職場復帰したときはろくな仕事もできず、涙を流すだけの毎日だったが。身体を休める時間と、それらの拠り所があったから異動ができたのだと思う。

 まあ異動先は新たな地獄の幕開けだった。うつの人間がいっぺんに環境を変えるのは、あまりオススメできないと今なら言える。自分の場合は新しい環境に早く慣れたくて無理していたし、猫と暮らすために引っ越しするなど、色々頑張り過ぎた。

 今は再復帰中だが、職場の人間への違和感は増している。物理的に距離をとり、最低限の連絡で仕事を回すようにしているが、ストレスは溜まる一方だ。救いは生徒だろうか。彼らは守るべき存在で、いろいろ抱えている子ばかりだが、根は本当にいい子なのだ。打算もなく素直に接することができる、彼らも一種の拠り所である。