うつを治したい人間の備忘録。

現在休職中。とりあえず元の自分に戻りたい。

感情について

 うつになると感情は乏しくなった。まあ愛想笑いはかろうじてできる、そこに喜びと楽しさなんてないが。とりあえず顔の表情は死んでいたに違いない。休み始めたときにはほとんどの感情がなくなっていた。復活し始めたのはまず「哀」だった。

 朝起きようとすると涙が出るわ、ふと自分の状態を思うとまた涙。悲観的な思考になっているからか、哀しみの感情がよく出てきた。まあ自分は感受性が豊かすぎるほうで、かなりの泣き虫だったためか、「哀」の感情はすぐに取り戻した。

 そして次に取り戻したのは「怒」の感情。学生時代は自分に対して、そして家族に対しての怒りが原動力となって生きていた。だから取り戻しやすかったのかもしれない。現在の問題は、「怒」の矛先が他者に向いてることだと思う。

 うつは理解されにくい。親身になってくれる人なんて、家族やパートナー、親友のようなよっぽど近しい人くらいじゃないだろうか。そして自分には現在寄り添ってくれる人が存在しない。前職場の人も異動後は知らんぷりだし、現職場は腫れ物扱いだ。

 歩み寄る姿勢は、とうの昔に諦めた。なんとか働く工夫はしているが、それでも癇癪が起きる。この苦しみは伝わらないし、ただのワガママな人間だと思われている。感情のコントロールが効かないもどかしさ、「哀」と特に「怒」は一番厄介だと感じる。

 喜びと楽しさはなかなか戻ってきてくれない。奥底で、まだ眠っているから。きっと多くの人がいま、哀しみと怒りの中にいるのだと思う。この感情の操縦に苦しみ、浮上したと思えば沈んでいく。そうやって少しずつゆっくりと、亀のように進んでいくのだろう。